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解き放たれしソフトウェア

GNU/LinuxなどFLOSSについて書いてみるつもり

【プロプライエタリ】Lightning ケーブルというコピーガードみたいな商法

プロプライエタリ Apple iOS iPhone

Apple が展開している Lightning ケーブルという欠陥規格があります。 (なぜ欠陥かって、ケーブルやプラグの耐久性が低いのにクソ高いから)

なぜ Lightning ケーブルが異様に高価なのかというと、Apple の特許規格で、発売するには認証(ライセンス)が必要だからです。

ライセンスの必要な規格であることで、売り手は稼げます。だから、メーカーも小売店も凡そ、異論を挿しはさまないのでしょう。 ライセンスを受けないといけないということは、製造発売者が限られ、市場は開放されません。 ライセンス料がかかるということと、競争が少ないことから、高い売価を設定可能です。 売価が高いと、発売元も流通小売も、売上が増える≒粗利益が増えることになります。

こうした不公正なシステムによって損をするのは買い手の側。

Lightning のみならず、HDMI や 映像音楽のレコード機器などでも同様に、こうしたアコギな商売をしています。「私的録音補償金」にせよ、HDCPにせよ、不公正です。稀に居る不正行為者を締め出すために、すべての人が損害を被らされています。それはたとえば、撮影や録音をさせないために全員に「カメラチェック」を施したり機械を預けさせたりするコンサートと似たような構造です。責任転嫁されても困ります。

しかし Lightning が特に異なるのは、ユーザには不正行為者が居ないこと。

さて、ダイソーやキャンドゥや、セリアやシルクもそうでしょうが、非認証品の Lightning ケーブルを売っています。 価格は108円や216円です。 つまり、ケーブルの製造原価がいくらかわかりますよね? しかし、認証品の多くは 1000 円オーバーです。

これら非認証品は、特許を侵害しないように、プラグがリバーシブルになっていない(表裏が決まっている)構造になっていて、接点が少なくなっています。 特許で公開されている規格通りには作られていません。 それでも、物理的には使えます。

しかし、実際に使ってみた人からは、「数日で使えなくなった」という報告もあります。 それはケーブルが壊れたからではなく、 iOS が警告を出すようになり、拒否されるようになったとのことです。

Lightningケーブルは、認証品か否かを認識可能なように、チップが搭載されているそうです。 そして、非認証品にはこれが無いから、iOSは非認証品であることを判別可能なのですね。

ただ、非認証品を一度挿した最初の時点では拒絶せず、使えるようにしているようです。 Apple が。 やろうと思えば、一度も使えないようもしうるはずですが、現時点では、連続して何度も使わないとエラーを出さないようにしているようです。

つまり、将来の iOS のアップデートで、一切使えないように変更する可能性もあるということですね。 ですから、売られている非認証品にもその旨の注意書きがあります。

非認証品だからって、壊れるかというと、そうとも言えません。 そこは、製造・販売者と、使用者自身の責任です。

ところが、プロプライエタリが口実にしがちなパターナリズム(保護してやる主義)がここでもまかり通っていて、 認証品を使え、非認証品だと故障などのトラブルが起こる可能性がある、と脅してきます。

醜いですね

マイクロソフトがWin10の自動アップグレードダイアログを改めた

プロプライエタリ

Windows10への半強制アップグレード問題で、先日に遂に、アップグレード通知ダイアログの内容が改善されたそうですね。 「アップグレードを辞退する」ボタンがつくられたそうです。

大資本に甘くITにも疎いと思われる消費者庁まで動いたこの騒動ですが、 MSの本国では少額訴訟が起こり敗訴、控訴せず確定したそうですから、 この敗訴の影響があったのではないかという邪推もします。

今回の件は、トップシェアの大企業がやることとしても暴挙でしたし、上場企業としてもコンプライアンス違反が明白でしたから、何故こんな暴挙を実行したのか、内部統制や企業統治自体が疑われると思います。 ダイアログの修正は遅すぎましたし、そもそも最初からやってはいけないことだったはずです。 それを故意に始めたのですから、経営判断自体が壊れています。

皆さんはそれでもマイクロソフトを信用するんですか?  何されているか判りませんよ?

Windows10への自動アップグレードの被害者は一般ユーザ

プロプライエタリ

Win10への自動(事実上の強制)アップグレード自体の問題の所在は、インフォームドコンセントの欠如にあります。

そして、Win10に勝手にアップグレードされてしまうことの直接の被害者は主に、一般ユーザです。

【ニュースの視点】半ば強引なWindows 10へのアップグレードをどう見るか ~大河原氏、笠原氏、山田氏の視点 - PC Watch

Windowsは今迄も、今でも、市販パソコンにプリインストールすることで販売してきました。 市販のメーカーパソコンを買って使っている人が多数派でしょう。そしてWindowsが圧倒的なシェアで、デファクトスタンダードです。パワーユーザ未満の人は、Windowsをパッケージでは買っていません。自動的に付いてきたただけ、抱合せ販売を受けただけです。

書籍に書いてある通りにしか操作のやれないユーザも少なくありませんWin10へのアップグレードの説明が出ても、意味が判りません

Win10と、Win7以前とでは、ユーザインターフェースが全く異なります。 また、幾らかのアプリケーションソフトウェアデバイスドライバには互換性がありません(うまく動きません)。 そうした事情のもとで勝手にアップグレードされたら、右も左も判らない、或いはせいぜい判り始めた位のユーザはどうなるでしょうか? パニックになるでしょう。

ユーザの多くは、個人所有であったり、中小零細企業であったりします。(大企業の法人数は日本ではひと握りで、中小零細および個人事業主が圧倒的な数です。) こうしたユーザは、パソコンメーカのサポート頼みか、地元の中小コンサル頼みでしょう。

つまり多くは、パソコンメーカのサポートデスクにかちこまれます。 パニックになったユーザが突撃してきて、「あんたんとこのパソコンが」という話になります。 初心者などの多くは、パソコンとOSの区別が不明瞭なまま(家電と似たような発想)ですし、実際にメーカはそうして(ハードウェアとOSを一体化して)販売しています。

だから、パソコンメーカは半泣きです。 実害が発生しているところで「マイクロソフトのせい」の一言では解決しません。 いうまでもなく、「再インストールしてください」という定番の回答はここでは解決になりません。

それで多方面から「せめて謝罪しろ」ということで、日本マイクロソフトは針のむしろになるわけですが、 意地でも謝罪しないでしょう。謝罪したら賠償責任の話になります(実際に被害が出ているでしょうから)。 そもそもきっと既に紛争になっていてユーザから提訴されているのではないでしょうか。

日本マイクロソフトには、謝罪する裁量も、日本語版だけでも自動アップグレードをデフォルト無効にするというローカライゼーションを実施する権限も、ないのでしょう。 本部の奴隷です。 そして、会社のために担当者が吊し上げを食らうという、どっかの東電と同じようなことになっています。

「初級者ユーザのためにセキュリティアップデートを自動にする」というのは理屈として成り立ちうる(欠陥を直す責任がある)としても、 機能やユーザインターフェースの互換性(同一性)を勝手に変えていい理由にはなりません。 シス管部門があるような大企業と異なって、管理者をもたないようなエンドユーザは、従来と同じ操作性と機能性が無いと困り果ててしまいます。 「マイクロソフトがパソコンを勝手に変えてしまう」ということを受け入れるような覚悟は、とてももてません。