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解き放たれしソフトウェア

GNU/LinuxなどFLOSSについて書いてみるつもり

Openboxから構成するデスクトップ作業環境

デスクトップ環境 ウィンドウマネージャ Openbox

"Desktop Personal Computer"と、"Desktop Environment"では、「デスクトップ」の意味が異なります。 デスクトップPCとは、机上に置くパソコンという意味です。 デスクトップ環境のデスクトップとは、画面を「事務机の上」にたとえたもの(メタファー)です。 おそらく、MacOSWindowsが、このメタファーを広めた先駆者なのでしょう。

ですからつまり「デスクトップ環境」とは、事務作業のためのソフトウェアのセットです。

GNU/Linuxでは、WindowsMacOSと異なり、OS全体は一枚岩ではできていません。 カーネルLinux、いわゆる「ユーザランド」は主にGNUです。 それぞれの構成要素を寄せ集めて継ぎ接ぎでつくっています。 ですから、デスクトップ環境も選べて当然であるわけです。

そしてさらには、デスクトップ環境はソフトウェアのセットなのですから、 そもそも、GNOMEKDEのような完成されたデスクトップ環境を選ばずに、 デスクトップ環境の構成要素に相当するものをそれぞれ自ら選んで、デスクトップ環境に相当するものをつくることすら可能であるのです。

ウインドウマネージャも選べる

さて、デスクトップ環境の構成要素にウインドウマネージャがあります。 GUIで表示するウインドウを生成することが主な役割で、つまりウインドウマネージャは、UIの主要部分を決定づけているのでもあります。

Linux Desktop Advent Calendar 2015」の5日めの奈良阪氏の記事でも、いくつものウインドウマネージャを取り上げてくださっています。 このスクリーンショットを見てもわかるように、ウインドウマネージャが異なれば、UIも全く異なってしまいます。 あえて(GNOMEKDEXfceのような)完成品のデスクトップ環境を選ばずに、それ以外のウインドウマネージャを選べば、オリジナリティ溢れるUIになります。 そして世の中には数多くのウインドウマネージャがあります。

ただ、ディストリビューションによっては、リポジトリに様々なウインドウマネージャが用意されていてインストール可能かもしれませんが、 やはり、ちゃんとメンテナンスされていて今でも通用するものを選ぶべきだと思います。

その点では、タイル型(ウインドウが重ならずに並ぶ)ウインドウマネージャではXmonadやawesomeやi3が妥当な選択肢です。タイル型のUIは、一般的なデスクトップ環境では採用されていないだけにコアな需要があって、メンテナンスが続いているのかもしれません。

しかしかなりの人はタイル型のような特別なUIではなく、ウインドウが重なるタイプのUIを求めると思われます。 そうしたユーザの多くはまた、GNOMEKDEXfceLXDEなどのデスクトップ環境を選んで完結してしまうのでしょう。 ですから結局は昔はたくさんあったウインドウマネージャの多くが、今ではメンテナンスが活発には行われていません。

しかしその中で今でも「生きている」ウインドウマネージャに、「Openbox」があるのです。

Openbox 本来の姿

LXDEなどでも、ウインドウマネージャにOpenboxを採用しています。理由としては概ね、「Openboxは軽いから」です。 そしてそれらのデスクトップ環境ではおよそ、パネル(タスクバー)やメニューボタンが揃っていて、WindowsMacOSの旧来の操作感と似たようになっています。

しかし本来の Openbox には、パネルもメニューボタンも無いのです。

デフォルトでは、メニューは右クリックで出ます。 背景のところを右クリックしたら出るんです。

パネルはそもそもありません。 メニュー内でもウインドウの一覧が出せますし。

ですが、Openboxユーザの中でもパネルを求める人は、tint2 のようなソフトウェアを別途にインストールして使っています。 つまり、自分で追加すればいいわけです。

また、Openboxは、WindowMakerの「Dockapps」に対応しています。 WindowMaker向けにつくられたDockappsをインストールして常駐させることで、Dockappsの領域が画面の端に表示されます。 これで、例えば時計やタスクトレイなどの機能を追加することが可能なのです。 例えば wmclockstalonetray があります。

Openbox で、自分好みのデスクトップを創ってみてはいかがでしょうか?


この投稿は、

qiita.com

6日めの記事です。

ところで関係ないですが、先日に Let's Encrypt がパブリックベータになったので、TLS証明書を取得して色々試しています。 今までも年数千円もあれば余裕で証明書は取れていましたけれど、opensslの奇怪なコマンドに慣れないといけなかったので手が出しづらかったと思います。 今回ついに無料で取り放題になり、 openssl のコマンドを直接打ち込まなくても簡単なコマンドで取得可能なので、証明書取得・運用の「登竜門」として良いと思います。 本当に必要ならば、少なからぬ人が有料の業者に移行するでしょうし、彼らにとっても必ずしも「商売あがったり」になったわけではなく、むしろ、顧客層が拡大したといえるかもしれませんね。